認知症とは?
もの忘れは認知症でも出る症状だといわれます。この認知症にも大まかには3つのタイプがあり、それぞれに合わせた対処方法や治療方法があると思って良いでしょう。また、タイプ別の初期症状などもあり、医師に伝えることでより正しい診断が受けられるようです。
アルツハイマー型や、レビ-小体型、脳血管性認知症の他にも、新しく発見された認知症のタイプのピック病などにも注目が集まっているそうです。
一般的には不可逆性の症状と考えられていて、逆行して元の状態に戻るのが難しいものと考えられています。研究が進んでいるので、進行を遅らせる薬で治療をしていくこともあるようです。
本人のケア以外に、介護をする側のケアも必要になるでしょう。
アルツハイマー型
アルツハイマー型は認知症の中でも割合が多いといわれています。
3大認知症の中では最も研究が進んでいるタイプで、どのような仕組みが影響するのかも少しずつわかってきているそうです。認知症の中でもアルツハイマー型は進行を遅らせることが期待できる薬の治療も行われているようです。
認知症で一般的に持たれるイメージは物忘れですが、アルツハイマー型も初期の症状は物忘れから始まるケースが多いようです。徘徊のように道に迷って帰宅できなくなるという症状もあるため、周囲の注意も求められるでしょう。
若年層のアルツハイマー型もあるので、早期発見早期治療が進められる病気だと思って良いでしょう。治療開始が早いほど薬で進行を遅らせることが出来るとも言われます。
レビー小体型
レビー小体型は認知症の中でも、アルツハイマー型に次いで患者数が多いといわれています。
異常なタンパク質がたまることが発症の原因といわれていて、大脳にタンパク質がたまるとレビー小体型、脳幹にたまるとパーキンソン病と分類しているようです。
そのためレビー小体型には、パーキンソン病と似た体の症状が出るケースがあるようです。転倒や骨折のリスクも高いことから寝たきりになる可能性が高い認知症と考えられています。
リアルな幻覚や幻聴に悩まされる症状もあるので、周囲の人から見ても発見しやすい面はあると思います。感情失禁といって感情のコントロールが難しい面があり、激しく感情表現することもあるでしょう。薬に過敏なので少量の投薬治療で様子を見る場合もあります。
脳血管性
脳血管性は認知症の1つです。脳梗塞などの既往病が合った人に多く見られると言われています。
物忘れから始まることもあり、アルツハイマー型と似ていますが、その進行は脳血管性の方が早いと考えられています。運動障害が出るケースもあり、つまずいたり飲み込むのが苦手になると言った状態が出やすいそうです。生活習慣を見直すとある程度は予防できる認知症とも考えられています。
併発している病気があれば脳血管性認知症と合わせた治療をする場合もありますし、話すことが難しい状態であればリハビリテーションが行われる場合もあるそうです。
孤独や悲観的になりがちな面を持っているため、周囲の人が一緒に過ごすことも必要になると言われます。